しじみの味噌汁は、旨味があっておいしいですよね。
でも、砂抜きを適当にやると、砂を吐いてくれません。
そこで、しじみが砂を吐かないのはなぜなのか、原因をまとめました。
また、しじみの砂を食べたくない時の対処法も見つけましたので、紹介します。
Contents
しじみが砂を吐かないのはなぜ?
しじみが砂を吐かない原因として、次のことが挙げられます。
順に説明します。
- 塩の入れすぎ
- しじみが重なっている
- 水の量が多い
- 暗くしていない
- 温度が低すぎる
- 振動を与えている
- 水のカルキ分が強い
塩の入れすぎ
しじみの砂抜きに適した塩分濃度は0.1%です。
濃い塩分濃度では、しじみは酸欠死することがありますので、注意が必要です。
0.1%の塩水は
水500mlに塩小さじ1を混ぜます。
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また、 真水でも砂抜きできますが、旨味成分が抜けてしまいます。
濃い塩分濃度だとだめな理由は、しじみは、海水と淡水が混ざり合うところに住んでいて、塩分濃度0.3~1.0%の範囲を好むからです。
塩分が全くない状態や、塩分が濃すぎる海(塩分濃度3.3%)では生息できません。
しじみが重なっている
塩水につける時、しじみ同士が重なってしまうと、
- 他のしじみがせっかく吐いた砂を、また他のしじみが吸い込んでしまう
- 密集して砂を吐きにくい
ということが起こります。
網や水切りバットなど、 底面が平たい容器で、容器の底から浮かせて、吐いた砂を再び吸い込まないようにするとベストです。
しかし、そのような容器が家にないことも多いです。
その場合は、 ざるに入れて容器の底から浮かせることにこだわらなくてもいいので、平たい容器に貝をまばらに入れ、貝同士の間を離すことで代用できます。
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よく家にある、ざるとボウルだと、底面が丸くてどうしても重なってしまい、よくありません。
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水の量が多い
水の量が多いと窒息死してしまうので、塩水は頭が少し出るくらいにします。
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暗くしていない
光がない方が、砂をよく吐くと言われています。
厚めの新聞紙などでふたをして、暗くします。
温度が低すぎる
温度が低すぎると、砂を吐きません。
理想は15℃~20℃程度で、活発になるため砂を出しやすくなります。
季節や地域により異なりますが、家の水道水はだいたい15℃くらいです。
秋~冬の間は、冷蔵庫に入れる必要はありません。
夏に気温があまりに高い場合は、冷蔵庫に入れるとよいでしょう。
振動を与えている
動かして振動を与えると、口を閉じてしまいますので、そっとしておきます。
水のカルキ分が強い
水道水の塩素(カルキ)が強いと、砂を吐かないことがあります。
気になる場合は、次のような対策をとります。
- 浄水器の水を使う
- 水道水を1,2時間~一晩おいてから使う
次は、私は砂抜きしてもジャリッというのが嫌だったのですが、その原因を発見したので紹介します。
しじみの砂抜きをしてもジャリッと食べることがあるのはなぜ?
私は、
・自分で砂抜きする
・砂抜き済のしじみを買う
両方のパターンでしじみ汁を作りますが、どちらにしても、すべてのしじみのうち何個かは、必ずジャリジャリするものに当たってしまいます。
子どもも嫌がるのでかなり嫌なのですが、この問題は、どうやっても仕方がなくて、がまんしなくてはいけないことと思っていました。
でも、 ジャリジャリいう原因が、砂ではなくて「殻のかけら」だということを子どもが発見しました。
・ジャリッという原因は殻のかけら
・ジャリッというものをを食べたくない時の対処法は?
の順に説明します。
ジャリッという原因は殻のかけら
しじみの味噌汁を作ると、このように殻のかけらが底に残ります。
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こういった、殻のかけらが、貝の外套膜の部分に残っているので、ジャリジャリするのです。
この写真は、外套膜の部分と、そこにくっついていたかけらです。
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内臓を覆っているのが外套膜です。
どうして、ここに殻のかけらが残っているのかはわかりませんでしたが、1つ1つのしじみをそれぞれ見ていくと、この部分に殻のかけらがくっついているものが何個も見つかりました。
ジャリッというものを食べたくない時の対処法は?
わが子の調査によると、絶対にジャリッと口の中でいうのは嫌だ!という場合は、外套膜部分を取り除いて食べると、当たる確率は少なくなります。
外套膜部分の取り方は次のようにします。
外套膜の端を持ち上げます。
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つまんで、はがしていきます。
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こんな感じに引っ張ることができます。
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はがした状態です。
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しじみは小さいし、個数も多くて面倒くさいのがデメリットです。
しじみが砂を吐かない原因として、次のことが挙げられます。
- 塩の入れすぎ
- しじみが重なっている
- 水の量が多い
- 暗くしていない
- 温度が低すぎる
- 振動を与えている
- 水のカルキ分が強い
砂抜きしても、じゃりっというのは、しじみの殻です。
外套膜を取り除くことで、ジャリジャリ言わなくなります。
お読みいただきありがとうございました。