キャベツとレタス
どちらも仕上げの飾り付けや、サラダなどの副菜として食卓に欠かせません。
子供のころ、
「キャベツとレタスの見た目の違いがよく分からなくて、何度もお母さんに聞いていたな~」
と思い出します。
大人になった今ではなんとな~くわかるけど、突然、子供に
「キャベツとレタスはなにが違うの?」
と聞かれた時、はっきり答えられない…となるとちょっぴり恥ずかしいですね。
そこで今回は、今さら人には聞けないキャベツとレタスの見た目での見分け方や違いについてまとめました。
また、葉脈と断面での区別と見極め方・味の比較についても解説します。
Contents
【見た目での見分け方】キャベツとレタスの違い
キャベツとレタスの違いを見た目で見分ける方法には、次のものがあります。
・大きさと重さ
・店頭での様子
・芯の色
・硬さ
順に説明します。
見分け方1:大きさと重さ
キャベツ | 直径約20㎝、重さ1,000~1,500g |
レタス | 直径約15㎝、重さ300~500g |
個体差はありますが、見た目はキャベツの方が一回り大きいです。
左:キャベツ(外葉あり)右:レタス
↓
左:キャベツ(外葉なし)右:レタス
↓
旬になるとキャベツは葉数も増えてより大きく見えます。
重さも圧倒的にキャベツの方が重く、実際に持ってみるとずっしりと重く、レタスとは全く異なります。
見分け方2:店頭での様子
キャベツ | 包装されていない |
レタス | 包装されている |
キャベツは、包装されずにそのまま並べられているものを、「各自選んでとっていく」形式の場合が多いです。
↓
場合によっては、食べることができない外側の葉がついたまま並べられていることもあります。
↓
外の葉が不要な場合は、不要な外葉を自分で取ってから、買い物かごにいれます。
外の葉がついたままのキャベツ売り場には、不要な外葉を入れる箱が置いてあります。
それに対し、レタスは柔らかくてデリケートなため、一つずつ丁寧に包装されています。
↓
見分け方3:芯の色
キャベツ | 白色から⇒少しずつ茶色になる |
レタス | 白色から⇒少しずつ赤みが増してくる |
キャベツ・レタスの裏にある芯の部分は、採りたての場合は真っ白ですが、時間がたってくると芯の部分が変色してきます。
変色したキャベツの芯(茶色)
↓
変色したレタスの芯(赤っぽい)
↓
芯の色は、鮮度を見分けるポイントにもなるので、劣化が気になる場合は芯を見ましょう。
こちらから、キャベツの保存法をご覧になれます。
↓
カゴメ・[キャベツ]栄養を逃さない料理のコツと保存法
(https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/cabbage/)
こちらから、レタスの保存法をご覧になれます。
↓
カゴメ・レタスの保存 長持ちさせるのは、キッチンにある“アレ”だった
(https://www.kagome.co.jp/vegeday/store/201702/6288/)
見分け方4:硬さ
キャベツ | とても硬い |
レタス | 硬さはない |
触った時の感触は、キャベツは葉がぎっしり詰まっているためとても硬く、レタスはさほど葉が詰まっていないため硬さはありません。
↓こちらはキャベツの断面です。
↓こちらはレタスの断面です。
次は、葉脈での区別について説明します。
【葉脈での区別】キャベツとレタスの違い
葉脈とは、植物が水分や養分を循環させるために必要な通り道のことです。
人間界でいう水道管のような役割をしています。
キャベツ | くっきりと太く、一つ一つの脈が太い。 |
レタス | 一つ一つの脈が細くこまやかで繊細。 |
キャベツの葉脈
↓
レタスの葉脈
↓
先程ご紹介した4つの見分け方以外でも、このように葉脈をよく見て比べてみればどっちがどっちなのかはっきり分かりますね。
売り場に置かれているものが、まるまる1個ではなく、1/2カットだった場合は見分けにくいかもしれません。
次は、断面でもわかる見極め方をご紹介します!
【断面での見極め方】キャベツとレタスの違い
断面から見極めるポイントとしては、
・葉の詰まり具合
・芯の太さ
・葉の厚み
・葉のまとまり
の4つです。
こちらはキャベツの断面です。
↓
葉が隙間なくぎっしり詰まっていて、芯がかなり太いのが分かります。
そして半分になってもしっかりまんまるな形は変わりません。
こちらはレタスの断面です。
↓
葉の詰まりに隙間がありスカスカで、1枚1枚葉に厚みがあるのが分かります。
そして半分にすると周りの葉がはがれやすく、まとまりがありません。
比べてみると断面だった場合でも違いがよくわかります。
次は、味の違いについての比較です。
【味の比較】キャベツとレタスの違い
キャベツ | 甘みがあるのが特徴 |
レタス | みずみずしいのが特徴 |
キャベツは旬の冬~春になると、本来の甘さが香り、噛めば噛むほど甘みが増すのも特徴的です。
その甘みは他の食材の味を妨害せず、色々な食材との相性が抜群なため、いろいろな料理に使われます。
・野菜炒め
・ロールキャベツ
・とんかつなどの付け合わせ
キャベツは、生でも、炒めても、煮ても食べられる万能野菜です。
食感としては、
・生ではシャキシャキ
・炒めればしっとり
・煮ればくたくた
と、さまざまな楽しみ方で食べられています。
レタスについては、みずみずしい特徴を生かして、サラダとして生で食べられることが多い野菜です。
生で食べるとシャキシャキしていて、噛めば噛むほど水分が口に広がるのが特徴的です。
レタス全体の96%は水分でできているため、シャキシャキの食感が生まれます。
味自体は目立たないものの、葉もの特有の風味とレタスの水分によって、色々なドレッシングとの相性が抜群です。
レタスはじっくり加熱してしまうと「苦み」が出てしまうのも特徴です。
その苦みは、結構舌にじんわり来るような嫌~な苦みのため、加熱して食べることが少なくなっています。
その苦みを抑えて加熱するためには、さっと湯通しするか、チャーハンの具材やスープの具のように加熱する時間が少ない料理で使うのがオススメです。
キャベツとレタスには、栄養の特徴の違いもありますので、次で紹介します。
【栄養】キャベツとレタスの違い
キャベツ | ビタミンU |
レタス | カリウム、ビタミンC |
キャベツとレタスには、栄養の特徴の違いもあります。
キャベツには、胃のむかつきや不快感を軽減するビタミンUが含まれています。
揚げ物のお供によく千切りキャベツが添えられているのは、そういう理由もあったのですね。
レタスには、むくみ解消に効果的なカリウムや、美容効果があるビタミンCが含まれています。
腹持ちがいいのはキャベツですが、ダイエットに効果的なのはレタスの方なんです!
まとめ
キャベツのレタスの違いをまとめると、次のようになります。
キャベツ | レタス | |
大きさ | 約20cm | 約15cm |
店頭での様子 | 包装なし | 包装あり |
芯の色 | 茶色 | 赤っぽい |
硬さ | 硬い | 硬さはない |
葉脈 | 太い | 繊細 |
断面 | 詰まっている | 隙間がある |
味 | 甘み | みずみずしい |
一見似ているものでも、食感や味・調理方法が変わったり、全然違うので面白いです。
お読みいただきありがとうございました。