娘の高校卒業後の進路をどうするのか、決めないといけないので、専門学校のパンフレットを取り寄せたり、さまざまな職業についての本を読んだりしていますが、なかなか決まりません。
確定しているわけではありませんが、娘にはHSP傾向があると思っています。
そこで、HSPについて調べてみたら何かヒントがあるかもしれないと思い、何冊か本を読んだり、ネットで調べてみました。
繊細で敏感なHSPにおすすめの向いてる仕事・職業の探し方や、向いてない仕事について、わかったことをまとめました。
また、適職診断をすることができる方法も併せて紹介します。
Contents
繊細なHSPにおすすめの向いてる仕事・職業は何?
HSPの特性を活かすことができる仕事や職業はたくさんあります。
HSPの特性別に次の順に紹介していきます。
・人の心に寄り添う・人の役に立つ仕事
・動物・植物に関わる仕事
・芸術の才能を生かす仕事
・クリエイティブ関連の仕事
・人との接点が少ない仕事
人の心に寄り添う・人の役に立つ仕事
HSPは人の心を読みとる事が得意です。
その特性を生かして、人の心に寄り添い、誰かの役に立つことができる仕事は多くあります。
・教師
・保健室の先生
・医師
・看護師
・介護士
・美容師
・キャビンアテンダント
・調理師
・秘書
・弁護士
・カウンセラー
・コンサルタント
・心理療法士
・牧師
HSPは人間関係が苦手と考えがちですが、優しさや共感力を生かしてこのような仕事についている人はたくさんいます。
私が今回読んだ本の著者はHSPの方々です。
・保坂隆さんは精神科医
・みさきじゅりさんは、コンサルタント
の仕事をされています。
動物・植物に関わる仕事
HSPの人は、動物や植物の気持ちがわかります。
私の娘も、
「ヒマワリが、お水が欲しいと思っているのがわかる」
と言います。
以下の分野では、他の人が持っていない能力を生かして働くことができます。
・トリマー
・獣医・動物看護師
・ドッグトレーナー
・動物園・水族館スタッフ
・ペットショップスタッフ
・植木職人
・農業
・ガーデンデザイナー
・フラワーコーディネーター
・造園士
芸術の才能を生かす仕事
HSPは、表現することを好む芸術的な人が多いようです。
芸術的な仕事にも、下記のようにいろいろあります。
・作曲家・作詞家
・音楽演奏家
・美術家
・マンガ家
・イラストレーター
・フォトグラファー
・メークアップアーティスト
・作家
・タレント
・俳優
・スタイリスト
お笑いタレントの田村淳さんは、自分がHSPだと言っています。
『繊細』
カウンセラリングの先生に
HSPだと言われました…
昔からなぜ自分だけ?と
不安に思ったこともあるけれど
HSPなんですよと言われたら
とても気持ちが楽になった…
#HSP— 田村淳社長△ (@atsushilonboo) December 26, 2019
クリエイティブ関連の仕事
クリエイティブ関連の仕事は、HSPのひらめきや感受性を生かすことができ、また一人での作業が多いため、向いていると言われます。
自分の作ったものの質で勝負する世界なので、仕事は厳しいですが、やりがいを感じることができます。
クリエイティブ関連の仕事は幅広くあります。
・ゲームクリエイター
・ゲームプログラマー
・ゲームデザイナー
・グラフィックデザイナー
・ウェブデザイナー
・商品デザイナー
・編集・制作
・記事・ライター
・コピーライター
「The All Mighnority」という表現団体では、HSP向けの活動をしていますが、代表の吉田光さんは、お芝居とデザインの仕事をしています。
「The All Mighnority」についての詳細は、こちらの公式ページからご覧になれます。
↓
「The All Mighnority」公式ページ
(https://the-all-mighnority.com/about/)
人との接点が少ない仕事
人とあまり接したくない人には、黙々と仕事ができる以下のような仕事があります。
私の娘もアルバイトは、大人数でやる仕事より、一人でやる仕事を選びます。
・警備員
・ドライバー
・新聞配達
・清掃
・工場作業員
・職人
・重機オペレーター
・電気技師
こうやって見ていくと、HSP向けの職業は幅広く、HSPだからこの仕事がよい、という限定的な見方はできなくなってきます。
我が子を見ていて思うのは、HSPの中でも人それぞれなのだな、ということです。
娘は、植物の気持ちがわかったり、匂いに敏感だったりしますが、絵を書いたり、楽器を弾いたりは得意ではありません。
自分の特性や好きなこと、どうありたいのかを見極めて仕事を探すべきであり、それはHSPではない人と全く一緒のことです。
HSPの人は、自分に自信を持てなくなりがちですが、 敏感さは優秀さの現れであり、HSPでありながら大成功している人もたくさんいます。
精神科医の保坂隆さんは著書の中で、次のように成功者の例をあげています。
・夏目漱石
夏目漱石はHSPの典型。
国から選ばれてロンドンへ留学したが、環境に馴染めず途中で日本へ戻った。
HSPと活字の世界は、親和性が高く、作家や評論家、編集者など活字に関わる仕事をしている人には敏感な人が多い。
・ウオーレン・バフェット
アメリカの投資家で大富豪のウオーレン・バフェットは、若いころは話下手で、読書と分析に時間を費やした。
思慮深く、市場の変化のサインにいち早く気づくことで成功したと言われている。
自分の適性を知り、敏感気質を生かせる仕事に巡り会いたいものです。
次は、敏感なHSPに向いてない仕事を避けるにはどうすればいいかについてです。
敏感なHSPに向いてない仕事を避けるには?
HSPに向いてない仕事を避けるには、なんとなく仕事を選ぶのではなく、 自分にとって意味のある仕事を見つけるように意識することです。
HSPの人にとっては、 「自分にとって意味のある仕事」という部分が重要なポイントとなります。
やっている仕事と、自分の存在を結びつけることができると、納得して続けることができます。
私の娘はよく、
「自分は飽きっぽくて、一つの事が続かない」
と言いますが、これはHSPの特性で、飽きっぽいのではありません。
やっている事に意味があることを求めるHSPの特性です。
最初のうちは、一生懸命取り組むのですが、だんだん慣れてくると、ある程度一生懸命やる必要がなくなり、やっている事の意味が無いように思えてしまいます。
これは、やっている意味を納得していないからです。
やっている事の意味に納得でき、やりがいを持つことができれば、継続できるはずです。
ですから、 HSPの人にとって、仕事選びは本当に重要で、適当に選んでしまうと転職を繰り返すことになります。
仕事に意味を見つけられるということは、人生において大変幸せなことです。
最初から、自分にとって意味のある仕事を見つけることは、難しいかもしれませんが、自分の納得できる仕事に巡り会えるように努力することが必要です。
人生は長いですから、チャレンジできるパワーがある若いうちに、いろいろやってみるのも良いかもしれません。
では、自分にとって意味のある仕事を見つけるにはどうすればよいでしょうか。
次では、HSPの仕事の探し方や適職診断について説明します。
HSPの仕事や職業の探し方は?適職診断は有効?
HSPの人が、納得できる仕事や職業を探すには、次の点を意識すると良いでしょう。
・適職診断を利用する
・働き方について考える
・自分の考えで決める
順に説明します。
適職診断を利用する
HSPの第一人者アーロン博士も、 一般的に行われている適職診断がHSPにとっても有効と言っていますので、そういったものを利用できます。
適職診断には以下のようなものがあります。
・ハローワーク等の適職診断
・ネットの適職診断
・適職診断の本
ハローワーク等の適職診断
地域のハローワーク・ジョブカフェで適職診断や相談を無料で受けることができます。
お近くの施設は、こちらの公式ページからご覧になれます。
↓
全国ハローワークの所在案内
(https://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html)
ジョブカフェは、若者の就職支援をしています。
↓
全国ジョブカフェの所在案内
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jakunen/jobcafe.html)
ネットの適職診断
適職を診断してくれる、適職診断のサイトを紹介します。
私が実際にいくつかやってみた中で、良かったものをおすすめの順に紹介します。
1)dodaエゴグラム適職診断(50問/所要時間5分程度)
求人・転職サイトdodaの適職診断サービスです。
こちらからご覧になれます。
↓
dodaエゴグラム適職診断
(https://doda.jp/fair/egogram/)
エゴグラムとは、心理学理論に基づいた性格診断テストで、カウンセリングや病院でも使われ大変信用性が高く、おすすめです。
適職の例を具体的に表示してくれます。
やってみた中で、一番当たっている感じがしました。
2)リクナビNEXT適職診断(22問/所要時間3分)
転職サイトリクナビNEXTの適職診断サービスです。
こちらからご覧になれます。
↓
リクナビNEXT適職診断
(https://next.rikunabi.com/01/tenshokushindan/tenshokushindan_01.html)
仕事選びの価値観と性格について診断してくれます。
自分が何を重要視しているか確認できます。
具体的な職業名は表示されませんが、職業を探す上でのポイントがわかりおすすめです。
3)アクセス進学適職診断(60問/所要時間5分)
学生向けの適職診断サービスです。
こちらからご覧になれます。
↓
アクセス進学適職診断
(http://naninaru.net/tekishoku/check)
学生向けですが、具体的な職業名を結果表示してくれます。
やってみると、診断結果は当たってると思いましたが、紹介されている具体的な職業名に意外なものが入っていたりして、新たに気づくことがあるかもしれません。
適職診断の本
私が買ってみた下の本がとても良かったので紹介します。
性格を、普通の診断より細かく16のタイプに分けて、適職を示しています。
性格の診断が当たっていて納得できる結果でした。
詳しく自己分析できるワークシートもついています。
よかったら、やってみてください。
働き方について考える
働き方は多様化しています。
サラリーマンとして組織の中で働く以外の方法を考えてみると、より良い選択ができるかもしれません。
働き方について、
・サラリーマンとして組織の中で働く
・独立して一人で働く
・パラレルワーカーとして働く
の順に、メリット・デメリットを説明します。
サラリーマンとして組織の中で働く
【メリット】
・孤独感は無い
・社会保険・福利厚生などが手厚い
・正社員なら見栄えは良い
【デメリット】
・会社はHSPが苦手な競争社会
・労働時間が長くなるのもHSPは苦手
・人間関係、職場環境がストレスになりがち
会社はHSPの人にとっては、ストレスが多く消耗しやすい場所です。
しかし、サラリーマンとして頑張っているHSPの人もたくさんいるのも事実です。
よい職場に恵まれ、上で説明したような、仕事のやり甲斐を持つことができれば、サラリーマンとして働いていくことは可能です。
その場合は、なるべく自分のストレスを減らすように、次のような工夫が必要です。
・長時間勤務が大変なら、時間を減らせないか工夫する
・在宅勤務や、シフトで出勤時間の調整などができるとストレスが減らせる
・週4日勤務の正社員もある
会社は競争社会なので、優しい敏感気質な人にはサラリーマンは向かない、と言われます。
しかし、敏感な人には経営者も多く、一概にそうとも言えないようです。
パナソニック創業者の松下幸之助や、ホンダの本田宗一郎は敏感気質の持ち主です。
HSPは、真面目ですので不正などは行わず、部下の気持ちに寄り添うことができますので、よい上司になれる可能性があります。
その他にも、HSPには向いていなさそうな、セールスマンをしている人もいます。
きっと、相手の立場になり親身のセールスができるのだろう、と想像します。
独立して一人で働く
【メリット】
・働く時間や場所、付き合う相手など、自由に選ぶことができる
【デメリット】
・何でも一人でやるので、孤独感がある
独立して一人で働けば、ストレスはありません。
ストレスが無いですが、孤独感はあります。
また、独立には入念な準備・資金と、一人でやっていく力が必要です。
HSP専門コンサルタントのみさきさんは本の中で、独立には向き・不向きがありますので、気軽におすすめはしない、と言っています。
パラレルワーカーを目指す
パラレルワーカーとは、2つ以上の仕事を持つ人のことを指します。
【メリット】
・合わない職場にしがみつく必要がなくなる
・収入の増加が狙える
・違うことにチャレンジすることで視野が広がる
【デメリット】
・仕事量が増え、遊ぶ時間がほぼなくなる
パラレルワーカーのポイントは、「本業+副業」ではなく
「本業+本業」
として考えることです。
どの仕事が欠けても、大丈夫くらいに収入がある状態を目指します。
形としては、
・会社員+アルバイト
・会社員+個人事業
・アルバイト+アルバイト
・アルバイト+個人事業
というように、さまざまですが、会社員をやりながら、ブログやYoutubeなどをやっている人が多く見られます。
今はクラウドソーシングで家で仕事をすることもできます。
働きやすい環境を選び、それを組み合わせることができるので、HSPに向いている働き方かもしれません。
クラウドソーシングのサイトに登録をすると、仕事の受注ができます。
簡単な仕事から、専門的な仕事までさまざまな仕事を選ぶことができます。
こちらから、クラウドソーシングの代表的なサイトをご覧になれます。
↓
クラウドソーシング「ランサーズ」で仕事を見てみる
自分の考えで決める
自分がどの仕事につくのか決める時は、
「自分の考えで決める」
ようにします。
HSPの人は、
・人の意見を否定することを悪いと思ってしまう
・人が喜ぶことをしたいと思う
ところがあります。
このことから、親や人に勧められたからこの仕事を選んだのだけど、合わなかった、ということが発生します。
HSPの人は、上で書いたように、やっている事に意味を見出すことができないと、違和感を感じます。
この違和感は、HSPでない人にとっては、仕事なんてこんなものか、という感覚として感じるだけなので、悩むことはないのですが、仕事の意味を重要視するHSPにとっては大問題となります。
人の意見や気持ちに影響されないよう、人と自分は違うのだとういうことを意識して、自分はどうしたいのか、考えてみる必要があります。
HSPは、相手の人が言っていることを否定することが苦手なので、人におすすめされると迷ってしまい、なかなか決まりません。
そんな時の決断の仕方を、アーロン博士が本で書いていました。
1)選択肢を2,3個又は1個に絞る
↓
2)それぞれ長所と短所を書き出してみる
↓
3)数日間その選択を変えないで、どんな気持ちになるかみてみる
決断する練習と思って、やってみると決断力が鍛えられるかもしれません。
次は、今回HSPについて調べてみて、私が一番大事だと思ったことについてです。
HSPの働き方で大事なこと
HSPの働き方で大事なことは、
敏感な自分の気質をよく理解して受け止め、それは直す必要のないことを理解して、うまく付き合っていくこと
です。
無理をして、ガマンが溜まってしまうと、病気になってしまいます。
働いてストレスが溜まってしまったら十分休んで、また頑張る、というように自分のペースでやっていくことも大切です。
次は、今回私がHSPを理解するために読んでみてよかった本を紹介します。
HSPについておすすめの本
私が実際に読んでみて、良かった本をおすすめの順に3冊紹介します。
よかったら読んでみてください。
【敏感すぎる自分が幸福いっぱいに変わる生き方】
HSPであることを前向きに捉える考え方が書かれています。
読んだあと、心配な気持ちが前向きになりました。
↓
【ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本】
日本で最初にアーロン博士の「HSP専門家認定プログラム」を修了されたみさきじゅりさんの本です。
「そうそう、そういうことあるある~(笑)」と共感しながら読むことができます。
みさきじゅりさんは、HSPの適職探しの相談にのるカウンセリングもされています。
↓
【ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。】
HSPという言葉を考案したアーロン博士の本です。
ボリュームがあるため、簡単に読める本ではありませんが、HSPについてじっくり理解できます。
↓
HSPにおすすめの仕事は、
・人の心に寄り添う・人の役に立つ仕事
・動物・植物に関わる仕事
・芸術の才能を生かす仕事
・クリエイティブ関連の仕事
・人との接点が少ない仕事
です。
敏感さんに向いてない仕事を避けるには、自分にとって意味のある仕事を見つけるように意識することです。
お読みいただきありがとうございました。