食べ物

なめこはなぜぬめぬめ・ぬるぬるなの?ぬめりはいつからあってどんな成分なの?

なめこぬるぬるいつから

最近子どもに、
「なめこの周りについてるぬるぬるしたやつって何?」
と聞かれましたが、答えられませんでした。
今までそういうもので当たり前、と疑問にも思いませんでした。
思い込みは怖いですね。

なめこはなぜぬめぬめ・ぬるぬるなのか?ぬめりはいつからあって、どんな成分でできているのか?について調べました!



なめこはなぜぬめぬめ・ぬるぬるなの?

なめこのぬるぬるは、

・寒さ
・乾燥
・ナメクジや虫
から身を守るために、なめこ自身が体の周りをぬるぬるした成分で覆っています。
順に説明します。

寒さから身を守る

なめこのぬるぬるは寒さから守る
なめこは寒さに弱いので、寒いと成長が遅くなります。
なめこのぬめりは、寒さを防ぐ上着の役割をしているのです。

スーパーで売られているのは栽培なめこです。
野生のなめこの方がぬめりがあり、寒い日にはさらにぬめりが多くなります。
下の写真は野生のなめこです。
天然なめこぬるぬる

現在では、流通しているなめこのほとんどが栽培されたなめこです。
天然なめこは気候にとても敏感です。
雨不足や温度の条件が揃わない年は、全く発生しないこともあります。
とても希少価値の高いきのこです。

栽培なめこはおが屑だけの養分で育つため、ぬめり・香り・味が薄いです。
それに対し、天然なめこは、ぬめりだけではなく、野生の香りが広がり、歯ごたえも抜群だそうです。
通信販売で買うことができます。


乾燥から身を守る

なめこぬるぬるの乾燥から身を守る

なめこは、成長するのに、湿った環境が必要です。
なめこは自分が乾燥してしまうのを防ぐために、ぬるぬるした成分で覆っています。

しいたけやシメジにぬめりがないのは、乾燥に強いのでぬめり成分が必要ないからです。

きのこは種類によって、好む場所が違っています。
なめこは、湿った場所が好きなため、沢沿いや倒れた木の上に生えることが多いです。
広葉樹(主にブナ)の枯れた幹、倒れた木、切り株に発生します。

なめこは、枯れた木から栄養を吸収して成長します。
枯れ木は、栄養をとられるにつれて、ばらばらに分解されて土にかえります。

なめこは成長して傘が開くと、ぬるぬるした膜が破けて、ぬるぬるした部分は柄のところのみになります。

ナメクジや虫から身を守る

なめこぬるぬるの虫から守る役割
ぬるぬるのおかげで、虫に食べられるのを防ぐという効果もあります。
 

次は、なめこのぬめりはいつからあるの?です。



なめこのぬめりはいつからあるの?

幼菌(未成熟なもの)時にすでに、ぬるぬるの膜に包まれています。
発生した時からぬるぬるしているということです。

下のツイートは、なめこ栽培キットで栽培してみた方のツイートです。
左側のビンから、幼菌が発生しています。

なめこ栽培キットは、自分でなめこを育てて収穫できるセットです。
下の通販で購入できます。

私は、なめこではないですが、しいたけ栽培キットをやってみたことがあります。
ニョキニョキ生えてくるので、楽しかったです。


なめこは傘が開いていない時は、ぬめりが強いです。
スーパーで売っているなめこは、傘が開く前に収穫されたものです。

スーパーのなめこ

天然なめこは傘が開くと、これよりもずっと大きくなり、あまりの違いに驚きます。
大きいものは、傘の直径が8cmにもなります。

野生のなめこ

ぬるぬるの膜は、成長して傘が平らに開くと破れてしまいます。
ぬるぬるの膜が破れたあとは、ぬるぬるは傘の縁と、柄に残るだけになります。

次は、なめこのぬめりはどんな成分なの?です。




なめこのぬめりはどんな成分なの?

なめこぬるぬるの成分

独特のぬめりは、ムチンという成分によるものです。

ムチンは糖とタンパク質が結びついた糖タンパクです。

なめこ以外では、ぬめり成分がある次のような食品にも含まれています。

・山いも

山芋
・おくら
おくら

・里いも

さといも

ムチンの働きとしては

・肝機能を高める
・胃壁を守る
・消化吸収を助ける
などがあります。

食品としてみた場合は、水溶性食物繊維に分類されます。

動物の分泌する粘液の中にも、ほぼ全てにムチンが含まれています。
口、胃、腸などの消化器官や鼻、関節液、目の表面の粘膜は、すべてムチンに覆われています。
私達もなめこと同じように、ムチンで体を守っているのですね。

なめこのぬめぬめ・ぬるぬるは、

・寒さ
・乾燥
・ナメクジや虫
から身を守るために、なめこ自身が体の周りをぬるぬるした成分で覆っています。

なめこのぬめりは、発生した時からぬるぬるしています。

なめこのぬめりは、ムチンという成分によるものです。

お読みいただきありがとうございました。

【参考資料】
山渓カラー名鑑日本のきのこ/今関六也・大谷吉雄・本郷次雄(山と渓谷社)
しっかり見わけ観察を楽しむきのこ図鑑/中島淳志(ナツメ社)
新ヤマケイポケットガイド10きのこ/小宮山勝司(山と渓谷社)
栄養の基本がわかる図解事典/中村丁次(成美堂出版)
旬の野菜と魚の栄養事典/吉田企世子・棚橋伸子(株式会社エクスナレッジ)
からだにおいしい野菜の便利帳/坂木利隆(高橋書店)



COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA